「データーの見えざる手」


我々社員の生産性は、社員の個々のスキル・能力に大きく依存していると考えがちなものですが、この仕事上の生産性と個々のスキルとの間に実は、相間関係はない。むしろ、「休憩中の会話が活発だと生産性は向上する」などといわれると、こそばゆい思いに駆り立てられるというものですが、この意外な結論も実は今、最先端のIT技術のウエアラブルセンサーの着用によって収集された膨大な行動データーの解析の結果というと皆さんはどう思われますか?


「データーの見えざる手」という題名にひかれて連休の休みの中に読んだ本にこんなことが紹介されていました。


業務の効率化や生産性のアップにIT技術が活用されてきたことは周知の事実ですが、これまでのIT技術による業務の効率化の多く、私たちの「現場の活発度」とはおよそ無縁な地平で行われてきた結果、かえって生産性を低下させているとまでこの本の筆者の矢野和男氏は記しています。


ウエアラブルセンサーを使って職場の従業員の行動を計測し、そのビッグデーターを人工知能で解析して生産向上につなげる研究を長年、続けてきた筆者は、生産性の向上は従業員を管理・監督するのではなく、逆に、従業員の幸福感や相互コミュニュケーションを高めることが必要と説いています。


 過度なメール依存やスマホ依存によって、多くの人々が、直接、面と向かって身体運動でやりとりすべき機会を自ら放擲しているとも嘆いています。


「行動を起こした結果、成功したかが、重要なのではない。行動を起こすこと自体が人の幸せなのである。」我われが日ごろ、感覚的に抱いている想念でもありますが、最先端のウエアラベルセンサーの活用とビッグデーターの解析によて裏打ちされているだけに、説得力ある言葉と受け止めたのはわたしだけではないと思います。
レオナルド・ダ・ピンチ