沙知代さん効果


我が家の大蔵省は昔からカミサン。当方の給料の処遇も、いつのころからか、すべてかみさんの専権事項。

当方は、かみさんへ届けでて、小使いを手にしており、銀行の通帳も実印もどこに保管しているのかは、よくはしらない。必要な時は、かみさんがどこからともなく、取り出し、揃えてくれていたので特に知る必要もなかった。


それが、今朝、突然、当方に、かみさんが管理してきた通帳、実印、保険などの書類をしまっている場所に案内し始めた。


カミサンは当方より3歳年下で、何よりも健康オタク。そのおかげで当方も健康体を保っており、ここ数年は、体調崩して会社を休んだりすることもなくなった。


運動こそしないものの、健康オタクだけに食事にも睡眠にも気をつけ、近所の奥さんたちからも、「昔と全くかわらないね」などとよく声かけられたりしているようだ。


そんな健康優良児のかみさんが、当方より早く亡くなるなどということは、当方,全く考えたことがない。当方がこの世を去って、20年以上はこの世に留まり、娘の行く末をしかと、見守ってくれるとばかり思ってきた。それが、順序というものだ。


それが、当方より先に、この世からお別れする場合を想定し、普段、あまり教えたこともない通帳や実印、実家の書類などの保管場所を指し、「あれはここ」、「あれはそこ」と教え始めた。かみさんのみする保管場所、計三ケ所をひとつひとつ、案内始めた。


先日の8日、元プロ野球野村監督の奥さんの沙知代さんが、急逝したことから急に、思い立ったことらしい。今月、年末に里帰りする娘にも一応、知らせておくのだという。


直に、わすれる年齢になると、茶かしたものの、「朝に紅顔なるも夕べに死するも可なり」とは仏教の教え。当方が仕事人間でいられるのも、家事も仕事も両立させてきたかみさんのおかげ。万一、手おくれとなることのないよう、感謝の気持ちは日ごろから伝える努力、心がけておきたいと改めて思う次第。
レオナルド・ダ・ピンチ