懐かしの新江錦大飯店

上海出張での宿泊ホテルは懇意にさせていただいている客先に近いことから浦東地域にある或るホテルと決めていますが、先週の上海出張では、浦東と反対の位置にある虹橋のホテル・JING JANG TOWER HOTELに宿泊することにしました。

このホテルは小職が上海に出張し始めたころに宿泊したホテルで20年以上もの久方振りに宿泊したホテル。当時は新江錦大飯店と言っていたはずです。

当時、出張にも携帯していたスケッチのメモによると1泊19,000円とありますから、今でこそ、その星の輝きは多少薄れてみえますが、当時は立派な五つ星ホテル。小職の客先も中国に進出はじめたころのことですから、日本人に限らず外国人が中国で安心して宿泊できるホテルといえばこうした5つ星ホテルと相場が決まっていたころです。

ところで、このホテルを選んだのは今回、見学した展示会場に近いということもありますが、もう一つ個人的な理由もありました。

このホテルに初めて宿泊した時、ガイドブック片手に近くを散策して見つけたのがホテル近くの瑞金賓館。その敷地の中に小南国という中国料理のレストランがありました。瑞金賓館の優雅な佇まいとこのレストランで食した蟹味噌豆腐が大変気に入り、新江錦大飯店に宿泊するたびに訪れていましたが、何年かして、瑞金賓館から小南国が消えてしまいました。

浦東に定宿を替えて以降も小南国で食した蟹味噌豆腐が忘れられず、上海市内の他の地域にある小南国のチェーン店に出かけていましたが、展示会会場が虹橋近くとしると瑞金賓館の品のある独特なたたずまいがにわかに懐かしくなり、早速、ネットで新江錦大飯店を検索。

ホテルの名前はJING JANG TOWER HOTERに代わっているようでしたが、元の新錦大飯店に間違いなし。そんなこんなで久方ぶりに虹橋の新江錦大飯店を今回の出張の宿泊先に選んだのでした。

久方ぶりに訪れた瑞金賓館は昔とおなじく気品と静寂に包まれた館でした。漆黒の暗闇の中でライトに照らし出されて浮かび上がる姿は、やはり実に優雅でしたが、小南国は、存在していませんでした。今や毎年、景観の変わる上海で、20年ぶりに訪れるのですから、いまなおあることの方が不思議というもの。実際、ホテル周辺は昔のままでしたが、すこし歩くと別世界。渋谷、原宿、いや、それ以上の熱気と活気にあふれています。

幸い、瑞金賓館の近くにも小南国のチェーン店があることを賓館のスタッフに教えてもらい、早速、尋ねることとにしました。

賓館近くのこのチェーン店の小南国の雰囲気は、瑞金賓館の中のそれには及びませんが、瑞金賓館の感動を久方ぶりに呼び覚ますには十分。お目当ての蟹味噌豆腐も堪能してホテルに戻りました。ホテルの中にも、小南国というレストランがあることをしったのは、部屋に戻るエレベーターの中でした。

同じ小南国という名前でも店によってメインが焼肉の店もあると聞いていますので、多分、そう多分、JING  JANG TOWER HOTEL内にあるこの小南国は、焼肉専門のお店と信じて帰国することとしました。



レオナルド・ダ・ピンチ