終の棲み家

先月、久方ぶりに中国へ出張。20年近くお付き合いしている会社のマネージャーと面談してきました。

中国の夫婦の多くがそうであるように、そのマネージャーの奥さんも、会社は別ですが働いていると聞いていましたが、現在は子供と一緒にニューヨークに住んでいるのだそうです。

マネージャーといっても実質は社長さんのような立場ですから、当たりまえといえば当たり前の話ですが、それにしても、家族を海外に住まわせる中国経営者の多いこと。

小職の知る4名ほどの中国人経営者の内、3名は先のニューヨークを始め豪州やカナダに家族を住まわせています。子供の教育のため海外での留学を進める親は日本にも少なからずいますが、家族ともども移住するのはさすがに限られれます。

海外に家族を住まわせるだけの十分なお金があるということでしょうから、うらやましい限りですが、そのお金の稼ぎ場所は、あくまで、中国。中国で稼いだ、そのお金で海外に住む家族の生活をひたすら支えているのです。マネージャ-も、時折、ニューヨークに行くそうですが、そこでの滞在は1週間とか。

住み慣れた母国を離れ文化や生活・慣習の異なる・遠い異国の地で生計を立てるというなら兎も角も、生計は母国・中国で、生活は異国・海外でというのでは、大国・中国も生計立てるための出稼ぎ先ということなのでしょうか?

EUでは中東やアフリカからの難民の流入が国の根本を揺るがす社会問題化していますが中国でもそれに似た状況が進行しているように思えてなりません。

今やそれなりに功成り名を遂げたはずの地域の名士たちですが、その精神状態は、複雑。母国が終の棲み家となる日は、いつくるのでしょうか?皆さんは、どうお感じになりますか?

レオナルド・ダ・ピンチ